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「統合レポート 2016」 CSRレポート | CSR | ワコールホールディングス

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Academic year: 2018

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(1)

INTEGRATED

REPORT

2016

Passion

Meets

(2)

ステークホルダーにワコールを

理解していただくために発信している発行物

IR情報

http://www.wacoalholdings.jp/ir

企業ホームページ

http://www.wacoalholdings.jp

CSR情報

http://www.wacoalholdings.jp/csr

URL

当冊子の編集方針について

当社では、世界的な統合報告の考え方に沿った、株主・投資家の皆さまとのコミュニケーションの一環として、2011年3月期より 「統合レポート」を発行しています。「統合レポート」では、ワコールグループならではの価値創造について、財務情報のみならず、

独自の重要な資産をはじめとする非財務情報を結合して報告しています。

 また、ワコールホールディングスのホームページにおいても、グループのさまざまな情報を網羅して掲載しています。読者の 皆さまには、「統合レポート」およびホームページを併せてご覧いただくことで、当社へのご理解を深めていただければ幸いです。  今後も読者の皆さまのご期待に沿える誌面編集に努めてまいります。

ワコ ー ル の 目 標

ワコ ー ル の 目 標

世の女性に美しくなって貰う事によって

世の女性に美しくなって貰う事によって

広く社会に寄与する事こそ

広く社会に寄与する事こそ

わが社の理想であり目標であります

わが社の理想であり目標であります

社 是

社 是

わが社は 相互信頼を基調とした

わが社は 相互信頼を基調とした

格調の高い社風を確立し

格調の高い社風を確立し

一丸となって 世界のワコールを目指し

一丸となって 世界のワコールを目指し

不断の前進を続けよう

不断の前進を続けよう

Contents

04 ワコールグループの商品 06 ワコールの歩み 08 Our Value

10 見える資産̶財務ハイライト 12 見えない資産̶非財務ハイライト 14 レディースインナー市場の特性 16 新中期経営計画の概要 18 トップメッセージ

22 S P E C I A L F E AT U R E信頼が「世界のワコール」への道を開く ̶中国編̶

30 社会との相互信頼づくり(CSR活動) 38 取締役・監査役

40 コーポレート・ガバナンス

44 財務情報

52 会社概要

53 投資家情報

(3)

「相互信頼 」とは、ワコール社員 「相互信頼 」とは、ワコール社員 全 員が、ワコールの人々、社会の 全 員が、ワコールの人々、社会の 人々に信 頼される人 間になると 人々に信 頼される人 間になると いうことです。助 け合 い、励まし いうことです。助 け合 い、励まし 合いながらも、馴 れ 合 いでは な 合いながらも、馴 れ 合 いでは な く、厳しくも深い人間愛に満ちた、 く、厳しくも深い人間愛に満ちた、 信頼と尊敬に結ばれた真の人間集 信頼と尊敬に結ばれた真の人間集 団の確立です。この「相互信頼」は、 団の確立です。この「相互信頼」は、 時代とともになくなる価値観では 時代とともになくなる価値観では なく、世界が共存共栄できる原則 なく、世界が共存共栄できる原則 として、創業以来ワコールグルー として、創業以来ワコールグルー プ の 基 本 精 神として位置づけて プ の 基 本 精 神として位置づけて います。

います。

創業以来、70 年以上にわたって 創業以来、70 年以上にわたって 「女 性 の 美しくありたい という 「女 性 の 美しくありたい という 願いの実現に役立つこと」を目的 願いの実現に役立つこと」を目的 とした事業活動を行ってきました。 とした事業活動を行ってきました。 結果として、世の女性たちが自信 結果として、世の女性たちが自信 を持ち、胸を張って活躍することに を持ち、胸を張って活躍することに 貢献してきたとの自負があります。 貢献してきたとの自負があります。 女性の価値観や美意識を見つめ、 女性の価値観や美意識を見つめ、 女性と共にあることは今やワコール 女性と共にあることは今やワコール の存在価値そのものです。世界の の存在価値そのものです。世界の 女性に共感される美の創造、それ 女性に共感される美の創造、それ がワコールの目指す理想です。 がワコールの目指す理想です。

相 互 信 頼

相 互 信 頼

美 の 提 供

美 の 提 供

Mutual

(4)

モ ノ づ く り 。

50年以上にわたり蓄積した延べ40,000人以上のデータを基に、 50年以上にわたり蓄積した延べ40,000人以上のデータを基に、 人間科学の視点をもって「美

人間科学の視点をもって「美―かたち・動き・ここちよさ」を追求。かたち・動き・ここちよさ」を追求。

長年の研究成果から生まれた立体的な美のバランス指標「ゴールデンカノン」や、 長年の研究成果から生まれた立体的な美のバランス指標「ゴールデンカノン」や、 加齢による体型変化を明らかにした「からだのエイジングと美の法則」など、 加齢による体型変化を明らかにした「からだのエイジングと美の法則」など、

女性のからだを科学的に追求する研究によって「美しくありたい」という気持ちに応える。 女性のからだを科学的に追求する研究によって「美しくありたい」という気持ちに応える。

女 性 美 の 科 学

女 性 美 の 科 学

40 40

、約

、約

20 20

、ボ

沿

、ボ

沿

、そ

、そ

、ワ

の﹁

﹂は

、ワ

の﹁

﹂は

、か

、か

、理

、理

(5)

Making it

Happen

想 い を 叶 え る 。

想 い を 叶 え る 。

世の女性の「美しくなりたい」 という想いを叶える、 世の女性の「美しくなりたい」 という想いを叶える、 それこそがワコールの使命であり、目標でもあります。社会の変化が それこそがワコールの使命であり、目標でもあります。社会の変化が 激しい今日、女性の感性や価値観、ライフスタイルは多様性にあふれ、 激しい今日、女性の感性や価値観、ライフスタイルは多様性にあふれ、

ライフステージや時の流れとともに 常に変化しています。 ライフステージや時の流れとともに 常に変化しています。 ワコールはその変化を受け止め、これからも女性に寄り添い、 ワコールはその変化を受け止め、これからも女性に寄り添い、 耳を傾け、時代が求める商品やサービスをお届けしたい。 耳を傾け、時代が求める商品やサービスをお届けしたい。 そして、「世界のワコール」として新しい価値を世界中に届けたい、 そして、「世界のワコール」として新しい価値を世界中に届けたい、

(6)

ワコ ー ル グ ル ー プ の 商 品

Wacoal for Lifestyle

●グラッピー

●らくラクパートナー

●ワコール メン

●ブロス

ワコールでは、皆さまのライフサイクルにおけるさまざまな ご要望にお応えするため、私たちの強みを生かしたもの づくりにより、多くの商品ブランドをご用意しています。

●ワコールジュニア

●キッズワコール

●フェアリーティアラ

●ワコール

●ウイング

●ワコールディア

●トレフル

●サルート

●パルファージュ

●ルジェ

●ラゼ

●アンフィ

●プリリ

●ウンナナクール

●ピーチ・ジョン

●サクセスウォーク

Daily Life

インナーウェアからアウターウェアを

(7)

A New Life

Workout

動きやすさを考えた設計で からだを動かす、すべての人を 支えるスポーツウェア。

●CW-X

Relax & Resort

リラクシングタイムには欠かせないパジャマやルームウェア、

夏やリゾートを楽しむスイムウェア。

●睡眠科学

●ツモリチサトスリープ

●ワコールスイムウェア

●三愛水着楽園

●ワコールブライダル

特別な1日を演出するワンランク上の ブライダルインナー、そして

産前から産後まで快適にサポートする マタニティインナーや、赤ちゃんの成長に

合わせたベビーインナー。 ●ワコールマタニティ

(8)

国内市場の開拓期

国内市場の確立期

海外市場の開拓期

創業

創業−1950年代1950年代 1960年代1960年代 1970年代1970年代

国 内 市 場 の 制 覇

国 内 市 場 の 制 覇

経済高度成長から女性の生活の質・おしゃれの 関心が高まり始めた頃、1961年にブラジャー の立体製図技法を完成、1965年には革命的な 弾性繊維の応用によって開発した「タミーガード ル」は国際特許を取得しました。また、1964年 には「製品研究部」を設立し、日本女性の体型調 査研究を開始。同年、株式上場時の挨拶文の一 節が、今も変わらない「ワコールの目標」になっ ています。

1960s

1960s

「量から質へ」「モノからココロへ」と消費者の意

識が変化した時代。1970年に、韓国・タイ・台湾 に合弁会社を設立し、世界のワコールへの礎を 築いていきます。従来の下着の枠を取り払い、 ファッション産業を目指して周辺分野への多角 化がスタートしたのもこの 時期で す。そして 1979年、会社創立30周年を機に企業ロゴを現 在のファッションフラワーに一新しました。

海 外 戦 略と多 角 化

海 外 戦 略と多 角 化

1970s

1970s

日本女性の装いが和装から洋装へと大きく転換 していく時代。和江商事は、それまで日本女性 になじみがなかった婦人洋装下着を自らデザイ ンし、自社工場での量産化を実現しました。下着 ショウをはじめとする独自の PR 活動を展開し、 ファッションアイテムとして地位を確立。1956 年∼57年には、第一次下着ブームにより売上が 5億円を超えて、従業員も500人を数え、今の経 営基盤が確立しました。

ワコー ル 誕 生

ワコー ル 誕 生

1950s

1950s

Wa

ワコ ー ル の 歩 み

1960年代に大きな経営課題となったのが

労使関係。苦悩の末、経営者が従業員を全面 的に信頼する「相互信頼の経営」を断行、この 信念が後に経営の柱となる。

相 互 信 頼 の 経 営

相 互 信 頼 の 経 営

売上高

(1978.9∼1979.8)

743

億円

億円

売上高

(1968.9∼1969.8)

97

億円

億円

売上高

(1950.9∼1951.8)

(9)

海外市場の確立期

「世界のワコール」の実現期

1970年代 1980年代1980年代 1990年代1990年代−現在現在

2000年に中国ワコールは独資化し、本格的に 現地展開を開始、認知を一気に広めていきまし た。より正確で迅速な事業判断を可能にするた め、2005年に当社は持株会社へ移行し、2006 年にピーチ・ジョン、2009年にルシアンをグルー プに迎え入れ、さらなる企業価値向上を追求し ています。2002年からは、乳がん啓発活動で ある「ピンクリボン活動」、2008年には環境に 配慮した「ブラリサイクル活動」を開始するなど さまざまな社会貢献活動を行い、ワコールの使 命として積極的に取り組んでいます。

世 紀を 超えて

2000s

2000s

拡 大 戦 略

拡 大 戦 略

海外市場を拡大するため、1981年にアメリカ、 1983年香港に現地法人を設立。1985年には 日本企業として初めて中国に合弁会社を設立。 また、1981年にはこれまでの下着の常識を超 えた、17色展開の「シェイプパンツ」を発売し、 年間販売280万枚の大ヒットを記録。この頃は、 企業メセナをはじめとした文化・スポーツ分野 への社会貢献にも着手し、長期的価値創造に向 けた種まきを始めた時代ともいえます。

1980s

1980s

アジア地域での生産・販売のネットワーク拡大に

加えヨーロッパにも進出し、名実ともに「世界の ワコール」の実現に近づきました。国内では、本 物志向が強まる中、美と快適と健康をテーマに 女性 の 体型調査 と 研究活動 をさら に 深 め、 1992年「よせて、あげる」機能を歌にして PR した「グッドアップブラ」が空前の大ヒット。5年 間で1,000万枚の売上を達成し、下着業界を リードしました。

グロー バ ル 企 業 へ

グロー バ ル 企 業 へ

1990s

1990s

50年の研究成果として発表した「からだのエイジングと美の法則」は新たな 価値をお客さまに提供する大きな成果となり、からだに合った下着着用の重 要性を説いています。2012年にはヨーロッパ事業の拡大を目指し、イヴィデ ン社(現ワコールヨーロッパ)を子会社化しました。各国と地域に根差したマー ケティングと世界に広がるグローバルネットワークを活用し、さらなる価値を 創造し、お客さまとともに成長できる企業体として日々活動を続けています。

世 界 のワコー ル へ

世 界 のワコー ル へ

2010s

2010s

coal’s History

売上高

(1988.4∼1989.3)

1,079

億円

億円

売上高

(1998.4∼1999.3)

1,699

億円

億円

売上高

(2015.4∼2016.3)

2,029

億円

億円

売上高

(2008.4∼2009.3)

(10)

美・快 適・健 康 を 届 け た い

見 え な い 資 産 を より強くし て いくこと が 、経 営 の 基 本 的 な 考 え 方 で す 。

見 え な い 資 産 を より強くし て いくこと が 、経 営 の 基 本 的 な 考 え 方 で す 。

信 頼 を 築く経 営

信 頼 を 築く経 営

「 信 頼 」と「 情 熱 」で 価 値 を 創 造 す る 。

「 信 頼 」と「 情 熱 」で 価 値 を 創 造 す る 。

Our Value

Value

Value

Creation

Creation

▶潤沢な資金

▶強固な財務基盤

▶ 日本・アジアでの圧倒的な マーケットシェア

▶国内外の自社グループ工場

▶魅力的な売場づくり

▶豊富な品ぞろえ

▶ 独自の快適設計と 製造技術・品質管理体制 ▶ 豊富な体型データと 人間科学の知見 ▶体系化した販売員教育 ▶ 市場のフィードバックを受ける 一貫したものづくり体制 ▶相互信頼経営

▶世界のワコール実現への情熱

▶自律革新型人材

▶多様な専門職群

▶幅広い店舗展開

▶ お客さま対応を通じた 信頼関係

▶事業を通じた社会貢献

▶ お取引先との良好な パートナーシップ

見える資産 見える資産

見えない資産 見えない資産

物 的 資 産

物 的 資 産

金 融 資 産

金 融 資 産

信 頼 資 産

(11)

美・快 適・健 康 を 届 け た い

美・快 適・健 康 を 届 け た い

世 の 女 性 に 美 しくな って 貰 い た いと いう想 い が 、事 業 の 原 点 で す 。

世 の 女 性 に 美 しくな って 貰 い た いと いう想 い が 、事 業 の 原 点 で す 。

持続的な成長のため、ワコールは見えない資産に投資し続け、より強固なものにしています。見えない資産は、 持続的な成長のため、ワコールは見えない資産に投資し続け、より強固なものにしています。見えない資産は、 適切な経営戦略に基づいてビジネスモデルに投入され、「美」「快適」「健康」という3つの価値を社会に提供します。 適切な経営戦略に基づいてビジネスモデルに投入され、「美」「快適」「健康」という3つの価値を社会に提供します。

国や地域によって、女性の価値観や美意識はさまざまです。世界を見据えながらも、 国や地域によって、女性の価値観や美意識はさまざまです。世界を見据えながらも、

現地の女性たちの心とからだに寄り添い、それぞれの地域に根差した、一貫したビジネスモデルを築いています。 現地の女性たちの心とからだに寄り添い、それぞれの地域に根差した、一貫したビジネスモデルを築いています。

その底流にあるのは、「世の女性に美しくなって貰いたい」という強い想いです。 その底流にあるのは、「世の女性に美しくなって貰いたい」という強い想いです。

時代の要求する

時代の要求する 新製品 新製品

愛される

愛される 商品 商品

正 々 堂 々 の

正 々 堂 々 の 営 業 営 業

快適

快適

健康

健康

Think

Think

Globally,

Globally,

Act Locally

Act Locally

研究開発

研究開発

商品企画

商品企画

生 産

生 産

販 売

(12)

セグメント別 売上高構成比※

見 える 資 産 ̶ 財 務 ハ イラ イト

(2016年3月期)

金 融 資 産

金 融 資 産

Financial Assets

連 結 財 務 情 報

連 結 財 務 情 報

セグメント情 報

セグメント情 報

売上高

2,029

億円

億円

前期比5.8% UP

営業利益

139

億円

億円

前期比95.8% UP

ROE

4.9

%

前期比1.0% UP

1株当たり年間配当

33.00

前期比3円 UP

59.4

% ワコール事業(国内)

(株)ワコールにおける、百貨店、量 販店、専門店 への卸事業や、直営 店、通信販売事業、および一部の国 内子会社を含むセグメント

25.6

% ワコール事業(海外)

ワコールインターナショナル(米国)、 ワコール(中国)時装、ワコールヨー ロッパ(英国)の事業を中心としたセ グメント

5.5

ピーチ・ジョン事業

(株)ピーチ・ジョンの事業セグメント

9.5

% その他事業

(株)七彩、(株)ルシアンの事業を 中心としたセグメント

外部顧客に対する売上高/営業利益(損失)

ワコール事業(国内)(百万円) ワコール事業(海外)(百万円) ピーチ・ジョン事業(百万円) その他事業(百万円)

■ワコールブランド事業本部 52.1%

■ウイングブランド事業本部 22.8%

■小売事業本部 14.1%

■ウエルネス事業部 6.4% ■通信販売事業部 4.6%

2016

120,570 8,810

2015

112,203

8,444

2014

118,085

9,284

2016

51,869 4,433

2015

48,107

4,776

2014

43,636

4,037

2016

11,190 258

2015

11,626

△6,296

2014

12,482

83

2016

19,288 364

2015

19,829

158

2014

19,578

456 (株)ワコール事業

売上高構成比

※外部顧客に対する売上高で算出しています。

(13)

物 的 資 産

物 的 資 産

Physical Assets

地域別売上高(連結)

地 域 別 情 報

地 域 別 情 報

自社 生 産 比 率

自社 生 産 比 率※ 世 界 のブラジャー 販 売 枚 数世 界 のブラジャー 販 売 枚 数

連結海外売上高

522

億円

億円

前期比7.7% UP

海外関連会社売上高

458

億円

億円

前期比8.6% UP

事業拠点展開国数

23

ヵ国

ヵ国

日本(百万円) アジア・オセアニア(百万円) 欧米(百万円)

国内で販売する商品の80% 以 上、ブラジャーではほぼ100% を自社工場で生産。このような グループ内生産体制 が、自社 の技術力や生産ノウハウの外 部流出を防ぎ、マクロ経済にも 大きく左右されない圧倒的なコ スト競争力を維持しています。

台湾 日本

フィリピン ベトナム

カンボジア インドネシア シンガポール

マレーシア スリランカ インド タイ

ミャンマー 中国

韓国 香港

カナダ オランダ

イギリス

フランス 米国

ドミニカ イスラエル

オーストラリア

欧米

13.8

日本

60.6

アジア・ オセアニア

25.6

45,000

千枚

千枚

●販売 11

●製造 2

●製造・販売 10

2016

150,673

2015

143,250

2014

149,715

2016

17,906 2015

16,261

2014

14,871

2016

34,338 2015

32,254

2014

29,195

2016

2015

約44,600千枚 2014

約45,400千枚

80

以上

以上

※海外関連会社も含めた売上高で算出しています。

地域別 売上高構成比※

(14)

見 えな い 資 産 ̶ 非 財 務 ハ イラ イト

組 織 資 産

組 織 資 産

Organizational Assets

女 性 の 活 躍

女 性 の 活 躍

女性従業員比率※1(2016年3月期)

89

育児休業取得者率

当 社 2016年3月期

82

%

99

%

女性管理職比率※1(2016年3月期)

当 社

国内企業平均※2

※1 (株)ワコール

※2 2015年度厚生労働省「雇用均等基本調査」

取 締 役・監 査 役 構 成

取 締 役・監 査 役 構 成

全取締役・ 監査役

12

2016年6月29日時点 2005年6月時点

全役員に占める 女性比率

全取締役・監査役に 占める社外役員比率

11.9

%

18.6

%

国内企業平均※2

17

2

全役員に占める 女性比率

8

1

50

6

全取締役・ 監査役

12

全取締役・監査役に 占める社外役員比率

42

(15)

蓄 積してきた計 測デ ータ

蓄 積してきた計 測デ ータ※ 1※ 1

国 内 特 許・実 用 新 案・意 匠 権 の 保 有 件 数

国 内 特 許・実 用 新 案・意 匠 権 の 保 有 件 数※ 1※ 1

信 頼 資 産

信 頼 資 産

Trust-related Assets

50年以上にわたり女性 のからだを科学的に研究し、 40,000人を超える計測データを保有。ワコール製品の 競争力を生み出す「美・快適・健康」の源となっています。

40,000

人以上

人以上

30年以上にわたって

同一女性を計測し続けている人数

100

人以上

人以上

販 売している国・地 域

販 売している国・地 域

全世界ビューティーアドバイザー(BA)の数 全世界ビューティーアドバイザー(BA)の数

対面接客を通じ、お客さまに美を提供し続ける重要な存 在が BA です。BA は店頭でのコンサルティングや情報提 供、製品販売だけでなく、お客さまのニーズも汲み取りま す。そのニーズやいただいた声を次の商品開発やサービ スに生かすことでワコールの優位性をさらに高めています。

8,000

国内女性用インナーウェア市場シェア 国内女性用インナーウェア市場シェア※1※1

国内アパレル業界初の ISO9001※2認証を1997年に

取得。インナーウェアでは本格的な生産前に150項目 以上の試験等を行い、品質管理を徹底しています。ま た、裁断や縫製では独自の品質基準によって管理する ことでお客さまに「安心・安全」をお届けしています。

品 質 チェック項 目 品 質 チェック項 目

150

項目

項目

170

件(国内)

件(国内)

※2※2

同業他社平均

550

当社

1990年 2010年 2016年

51

ヵ国ヵ国

14 10

2005年度

26.2

%

2015年度

41.0

%

日経産業新聞(出荷ベース)

※1 (株)ワコールおよび国内子会社

※ 2 製品やサービスの品質保証を通じて、顧客満足向上と品質マネ ジメントシステムの継続的な改善を実現する国際規格。

(16)

レ ディー ス イン ナ ー 市 場 の 特 性

海 外 市 場

海 外 市 場

世 界 にお けるワコー ル 事 業 の 特 徴 世 界 にお けるワコー ル 事 業 の 特 徴

国や地域で

国や地域で

異なる商品設計

異なる商品設計

女性の体型は世代差、個人差だけでなく、国・ 地域によって特徴も大きく異なります。ワコー ルでは、それぞれの女性に快適な着け心地の インナーウェアを提供すべく、世界中の女性の 体型や着用感を考えた商品設計を行っていま す。一人ひとりのジャストフィットを考えた商品 だからこそ、世界中の女性の美に貢献し、お客 さまから愛されるのだと信じています。

02

レディースインナー業界は労働集約型産業で あり、使用する原材料のロットが小さいことか ら、規模の経済性が働きにくい業界です。これ は大量生産・大量販売を得意とする大手アパ レルに対する参入障壁となっており、ワコール がきめ細やかなニーズに対応できる機会にも なります。

規模よりも

規模よりも

きめ細かい対応

きめ細かい対応

03

各地域独自の

各地域独自の

ビジネス展開

ビジネス展開

ワコールは、日本で販売している商品をグロー バルに展開するというビジネスモデルを採っ ていません。各国の現地法人のスタッフを中 心に、国・地域ごとの文化や慣習、趣向に合わ せた商品やサービスを提供しています。現地 に根差した製販一体の体制によって、各地域 のトレンドやお客さまのニーズへ柔軟かつ迅 速に応えます。

01

Wacoal’s

Market

Environment

アメリカ

市場規模※1

120

億ドル

億ドル

GDPに占める

レディースインナー市場の比率

0.07

アメリカ市場は、自国発ブランドが圧倒的シェアを占 めておりその他は市場シェア1% 前後のブランドが 多く存在することが特徴です。販売チャネルでは、 SC 専門店が約40%、百貨店が約10%で合わせる と約半数を占めています。ワコールは百貨店を主チャ ネルとし、シェアは約23%でNo.1に位置しています。

ヨーロッパ

市場規模※1

90

億ユーロ

億ユーロ

GDPに占める

レディースインナー市場の比率

0.06

(17)

国 内 市 場

国 内 市 場

平均販売価格の変化※2

ワコールの主力商品は4,000円以上の価格帯です。市場全体では、1998年に約38%を占め ていた4,000円以上の商品群は2014年では約18%までに下落。一方で、1,500円未満の商 品は1998年の約7%から2014年では約28%にまでに増加しています。

●4,000円∼7,499円 34%

●7,500円∼ 4%

●∼1,499円 28%

●4,000円∼7,499円 14%

●7,500円∼ 4%

28

18

2014年

38

販売チャネル別構成比の変化※2

ワコールが主とする販売チャネルは、百貨店や量販店です。市場全体で見ると、百貨店はピーク 時からの縮小が続き、量販店も近年は減少傾向です。一方、直営店や通信販売が拡大している 傾向から近年では直営店の出店や EC サイトの強化に取り組んでいます。

46

23

●百貨店 25%

●量販店 27%

●百貨店 15%

●量販店 31%

●直営店 13%

●通信販売 10%

※1 当社推計 ※2 矢野経済研究所調べ 国内の市場規模※2

9,300

億円億円

1998年

7,580

億円億円 CAGR

CAGR

2.8

% CAGRCAGR △

1.8

2005年

6,440

億円億円

2014年

国内のインナーウェア市場は、需要価格弾力性が比較的小さいマーケットで、経済 国内のインナーウェア市場は、需要価格弾力性が比較的小さいマーケットで、経済 の循環や個人所得の変動といった影響を受けにくく、安定した販売数量を維持しや の循環や個人所得の変動といった影響を受けにくく、安定した販売数量を維持しや すい市場といえます。

すい市場といえます。

 しかしながら国内の市場規模は、ピーク時の1998年から現在にかけて、平均販  しかしながら国内の市場規模は、ピーク時の1998年から現在にかけて、平均販 売価格の下落を主な要因として縮小してきました。そして、今後は生産年齢人口が 売価格の下落を主な要因として縮小してきました。そして、今後は生産年齢人口が 減少する局面に入ったことから、市場規模はさらに縮小していくことが予測されま 減少する局面に入ったことから、市場規模はさらに縮小していくことが予測されま す。一方で、女性の活躍が社会全体で推進されることは、インナーウェアに対する す。一方で、女性の活躍が社会全体で推進されることは、インナーウェアに対する ニーズの高まりや多様化につながり良質な製品がさらに支持されることも考えられ、 ニーズの高まりや多様化につながり良質な製品がさらに支持されることも考えられ、 ワコールにとっては好ましい機会だといえます。

ワコールにとっては好ましい機会だといえます。

中 国

市場規模※1

800

億元

億元

GDPに占める

レディースインナー市場の比率

0.10

中国市場全体の約10% の規模を百貨店を中心と した中高級下着が占めています。ワコールの百貨 店におけるシェアは約20% で、3∼4番手の規模を 有しています。中国地元ブランドがトップシェアで 約30%を占めています。

日 本

市場規模※2

6,440

億円

億円

GDPに占める

レディースインナー市場の比率

0.13

2014年

52

(18)

新 中 期 経 営 計 画 の 概 要

中 長 期 の 安 定 成 長 に 向 けた 投 資と、

株 主 還 元 を 強 化

ワコールホールディングスは2016年4月からスタートする3ヵ年の中期経営計画を策定しました。当社グ

ワコールホールディングスは2016年4月からスタートする3ヵ年の中期経営計画を策定しました。当社グ ループは「グループとして世界のワコールを目指す」という将来像を掲げています。その実現に向けて、経営 ループは「グループとして世界のワコールを目指す」という将来像を掲げています。その実現に向けて、経営 資源やグループのネットワークを最大限に活用して常に先駆的な商品を提供し、下着文化の領域を開拓し 資源やグループのネットワークを最大限に活用して常に先駆的な商品を提供し、下着文化の領域を開拓し 続け、世界中の顧客から高い信頼を獲得します。また収益性と事業効率の向上にも注力するとともに、競争優 続け、世界中の顧客から高い信頼を獲得します。また収益性と事業効率の向上にも注力するとともに、競争優 位性のある分野や新しい事業領域へ挑戦することで、さらなる企業価値の向上を目指します。

位性のある分野や新しい事業領域へ挑戦することで、さらなる企業価値の向上を目指します。

環境の変化に対応しながら、

経営体質を強化

グループとして

世界のワコールを目指す

グループ経営基盤の整備を土台に、国内事業における収益の確 保、海外事業のさらなる成長、グループ内でのシナジー発揮と競 争力の強化、事業ポートフォリオ拡大への挑戦に取り組み、収益 性と事業効率の向上を目指します。並行して効果的な財務戦略 を遂行し、資本効率の向上を図ります。

2014年 ̶ 2016年3月期 前中期経営計画の振り返り 2017年 ̶ 2019年3月期 新中期経営計画の概要

数 値 目 標 の 達 成 状 況 数 値 目 標 の 達 成 状 況

目標 2,000億円以上

2,029

億円

2016年3月期 連結売上高

目標 140億円以上

139

億円

2016年3月期 連結営業利益

目標 7%以上

6.8

%

2016年3月期 連結営業利益率

グループ経営基盤の整備 国内事業

01

海外事業

02

グループシナジー

03

事業ポートフォリオ拡大

04

事業効率の向上

05

前中期経営計画では、国内事業における顧客接点の拡大やエ

(19)

新 中 期 経 営 計 画 の 重 点 項 目

新 中 期 経 営 計 画 の 重 点 項 目

04

自社の強みをベースに、新しい事業領域・市場を模索

▶「美」 「快適」「健康」という価値の提供につながる

インナーウェア以外の新規事業創出

▶ 繊維製品を新しい市場に投入

事業ポートフォリオ拡大への挑戦

05

持続的成長のため、ステークホルダーと真摯に向き合う

▶経営理念の実践

▶社会的要請・課題への対応

▶コーポレート・ガバナンスの継続的改善

▶女性の活躍等の人材育成

グループ経営基盤の整備

グループ内各社の持つ強みを相互利用し、 全体として競争力を上げる

▶ブランドイメージの再構築

▶O2Oコミュニケーションの充実

▶出店拡大と顧客基盤強化

▶事業ポートフォリオの選択と集中

▶企画・生産の合理化

▶ 自社ブランド商品や手芸用品など高付加価値商品の開発

▶通年店舗の強化

▶リゾートウェア商品の拡充

▶ 物流機能の取り込みとIT基盤の刷新による事業効率向上

グループシナジー発揮と競争力強化

03

環境の変化を的確に捉え、

お客さま視点でのチャネルミックスを構築

▶ 当社グループが持つ幅広い販売チャネルを十分に発揮し、

店舗・EC間の相互送客の実現

▶ 卸事業での生産性の向上を目指し、ヒト、モノの効率を

今まで以上に追求

▶ 小売事業における出店を拡大しつつ、適正な商品構成により

原価を低減することで収益性を改善

▶ 付加価値の高い新製品の開発、ターゲット層に合わせた商品政策

国内事業の収益確保

01

Ai ピーチ・

ジョン

ルシアン

アメリカ、ヨーロッパ、中国の3つの大きな市場で 盤石な経営基盤を築く

▶中高級品市場の商品の付加価値を高め、市場を堅守

▶周辺国市場や新チャネルの育成

▶マネジメント、管理者層の後継育成

▶最優先課題として組織再編の完了

▶ブランドポートフォリオを見直し、事業体制を整備

▶人間科学の知見を生かした製品の開発

▶ 高級品における圧倒的商品力を発揮し、

欧米に近い営業利益率を実現

▶ラ・ロッサベルの拡大路線を見直し、採算性を再評価

▶他社ECサイトの活用やプロモーション開発強化

02

海外事業のさらなる成長

中 国 アメリカ

ヨーロッパ

資本政策と株主還元

2019年3月期 2016年3月期

機動的な自己株式取得 安定的な配当 既存事業投資 新規事業

250億円以上億円以上

堅 固 な財 務 基 盤を維 持しつ つ、将 来 への投 資と株 主 還 元をより充 実 させ、株主資本の圧縮を意識しつつ 3ヵ年の最終年度には、5%以上の ROEを実現し、エクイティのコストに 見合う水準を達成します。

ROE

5

%以上

ROE

4.9

%

期間中生み出したキャッシュ以上を 再投資と還元に振り向ける

当期純利益 減価償却 (固定資産減損)

450

億円以上億円以上

キャッシュ創出

2,200億円億円

株主資本

2,240億円億円

株主資本

収益性 改善 政策保有

見直し 運転資本

(20)

トップ メッセ ー ジ

株式会社ワコールホールディングス 代表取締役社長

グ ル ー プ とし て

グ ル ー プ とし て

世 界 の ワ コ ー ル を 目 指 す

世 界 の ワ コ ー ル を 目 指 す

Passion

and

(21)

当期(2016年3月期)の連結業績は、厳しい経営環 境が続くなか、売上高が2,029億17百万円(前期比 5.8%増)、営業利益は138億65百万円(同95.8%増) と、増収増益となりました。

 国内事業については、主に水着事業を展開する新 会社Ai(アイ)が加わったことや、直営店の出店を拡 大したことにより、売上高は前期を上回りました。海 外事業につきましても、円安により売上が嵩上げさ れ、全体の売上高は前期を上回りました。

 また、営業利益については、ピーチ・ジョン事業に おいて前期に計上した減損損失の影響がなくなった ことにより、前期を大きく上回りました。

当期で最終年度を迎えた中期経営計画においては、 売上高2,000億円、営業利益140億円を目標として いましたが、営業利益につきましては、設定した目標 値にわずかに届かなかったものの、売上高につきま しては、年平均の売上高成長率が4.6%で推移し、目

標を達成することができました。

 国内事業では、市場の多様化に対応することを テーマに、インナーウェア導入世代およびシニア世代 への対応強化、地域を絞った販促強化、ボリューム

ゾーン商品の拡大、出店コストを抑えた直営店舗の 出店増加などにより新たな顧客の獲得に取り組みま した。特に小売事業については、順調な出店拡大に よって30%近い増収を達成することができました。  海外事業については為替の円安進行にも後押しさ れ、年平均成長率19.6%を達成、連結売上高に占める 割合が25.7%に上昇するとともに、営業利益に占める割 合も33.0%にまで拡大いたしました。

 各地域別では、アメリカは安定した営業利益率を維 持しつつ、86億円の増収を果たしました。ヨーロッパ は3年平均では10%を超える営業利益率を上げてい ます。中国は、販売力の強化と並行して、店舗のスク ラップ&ビルドや材料費の圧縮に取り組み、黒字転換 を果たしました。

 ピーチ・ジョン事業は、主力の通信販売が回復せ ず、その他事業のルシアンもアウターウェアの不振が 続いたため売上高が減少いたしました。

 以上の結果を総括しますと、売上高は目標を達成し たものの、事業領域の拡大や新市場開拓といった新た な成長機会を得られなかったという意味でも100点満 点で50点程であったと自己評価しています。  国内の小売事業や海外事業は順調に成長しており ますが、既存のマーケットで成長を加速させるために はチャネルやポートフォリオの拡大が欠かせません。  もう一つは、新しいマーケットを広げていくことで す。インドでは現地パートナー企業との合弁で2店舗 出店しましたが、市場の可能性を見極めながら、今後 も出店拡大に挑戦していきたいと考えています。  前の中期経営計画期間中には生産分野での構造 改革も進め、さらなる成長への土台が固まりつつあり ます。中国をはじめアジア諸国における賃金上昇に

ワコールグループは新たに2016年4月からスタートする

3ヵ年中期経営計画を策定しました。本中期経営計画ではグループが持つ

ネットワークを最大限に活用し、

「グループとして世界のワコール」を目指します。

グループの強みである「信頼」を築く経営と 世の女性に美しくなって貰いたい

という「情熱」をもって企業価値のさらなる向上に取り組みます。

当期は計画には

当期は計画には

僅かに届かなかったものの

僅かに届かなかったものの

増収増益を達成

増収増益を達成

(22)

トップ メッセ ー ジ

対処するため、ミャンマーに新たな縫製工場を設立 する一方、タイではサハ・グループから材料製造会社 を譲り受けて再編を行いました。生産ネットワークが 広がったことで、生産会社同士の健全な競争意識が 働くようになり、品質や生産性の向上に向け互いに切 磋琢磨しています。こうしたグローバルな調達基盤を もっとうまく活用していくことで、会社全体の収益性は まだまだ高められると考えています。

2017年3月期からスタートする新たな中期経営計画 では、「グループとして世界のワコールを目指す」こと を掲げています。3ヵ年計画の最終年度である2019年 3月期には連結売上高2,150億円、連結営業利益150 億円の達成を目指します。これは営業利益率7%の水 準です。純利益は110億円を目標とします。当社の株 主資本コストは4.5∼4.9%ですが、ROE(株主資本利 益率)の水準につきましては、それを上回る5%以上を 3年後の目標と致します。

 この目標をどうやって達成していくのか。5つの基本 方針に沿って、個々の取り組みをご説明致します。

1.

国内事業の収益確保

日本の生産年齢人口が減少に転じるなか、国内事業 はこれまでの延長で同じことをやっていても今後の 成長は望めません。

 お客さまが、どこで、何を、どのようにお買い求めにな りたいのかという視点にフォーカスしながら、チャネル ミックスの再構築に取り組みます。まずは、卸事業から 小売事業への経営資源の移行を進めます。小売事業 は将来のお客さまとの接点として出店を拡大しつつ、 適正な商品構成により原価を低減することで収益性を 改善いたします。次の段階では、事業インフラの見直し を行います。縦割り組織を前提とした社内取引ルール を変更すると同時に、チャネルをまたいで販売・在庫情 報の管理ができるよう、基幹ITシステムを統合します。 3ヵ年計画の最終年度の時点では、小売・EC部門の売 上構成比を現在の28%から34%に拡大する計画です。

2.

海外事業のさらなる成長

海外事業における3大市場、すなわちアメリカ、ヨー ロッパ、中国では、常に10%以上の営業利益率を挙 げられるよう盤石な経営基盤を築いていきます。  アメリカでは、主力販路である百貨店の地位低下 が進んでいますが、当社は企画・生産部門を強化し、 商品の付加価値向上を図ります。また、並行して周辺 国市場や新チャネルの育成を進めます。

 ヨーロッパにつきましては、PMI(買収後の企業統 合)を完全に成し遂げることが最優先課題です。ブラ ンドポートフォリオを見直し、事業体制を整備するこ とで、特にユーロ圏の業績を立て直します。  中国では、欧米に近い営業利益率を実現すべく取 り組んでいきます。商品の価値に磨きをかけ、百貨店 におけるシェアを拡大する一方、他社ECサイトを活 用することによって全体の粗利を高めます。

3.

グループシナジー発揮と競争力強化

ピーチ・ジョンは主力である通信販売の売上構成比 が低下していますが、出店拡大と、相互送客の強化に より、バランスの取れた成長を狙います。ルシアンに ついては、OEMとしての対応力を高める一方、自社ブ ランド商品や手芸用品など、付加価値の高い分野を 強化します。水着事業を主力としているAiについて は、物流機能を当社グループ内に取り込み、IT基盤を 刷新することなどにより、事業効率を高めていきます。  各社個別の取り組みはもちろんのこと、ノウハウや 販路、機能などグループ内各社の持つ強みを相互利 用し、全体として競争力を上げていきます。

世界のワコールへ向けて

(23)

4.

事業ポートフォリオ拡大への挑戦

当社はこれまでの事業活動で蓄積してきたブランド への信頼など無形の強みがあり、財務も健全性を 保っています。だからこそ、今のうちに新しい事業領 域や市場への拡大を進めておく必要があります。そ のために、社員が持つ新しいアイデアを新規事業と して提案できる制度を一昨年に設けました。すでに、

一定数の応募があり、その一部は事業化に結び付き つつあります。新しい事業を起こす際には、強烈な当 事者意識を持つことが欠かせないと考えており、外 部からの斬新な提案と併せ、積極的に活用を検討し ていきます。その事業が社会に対して、「美」「快適」 「健康」という価値を提供するものである限りにおい

て、事業領域に制約は設けません。新しい事業に果 敢に挑むことができる制度と組織風土をきちんと維 持していきたいと考えています。

5.

グループ経営基盤の整備

当社は2019年秋に創立70年を迎えます。「世の女 性に美しくなって貰う事によって広く社会に寄与する 事こそわが社の理想であり目標であります」という株 式上場時の目標を時代に即して柔軟に捉え、新たな 価値を創造し続けることで、100年を超えてもステー

クホルダーの皆さまから存続を期待され続ける企業 でありたいと願っています。

 法令順守は当たり前のこととして、社会の期待、要 請は何であるのかを常に問い続け、経営に反映した いと考えます。特に、コーポレートガバナンスについ ては、ステークホルダーの視点を意識しつつ、継続的 に改善を図ります。

 また、人 材 の 多 様 性を尊 重し、女 性 の 活 躍 やグ ローバル人材の育成を重要な課題として取り組んで いきます。

今回の中期経営計画期間を通じて得られるキャッ シュは450億円以上と見積もっていますが、この金額 以上を投資と株主還元に充て、持続的な成長と株主 還元の充実を図っていきます。

 当社の貴重な資産であるステークホルダーとの「相 互信頼」を基軸に、皆さまと真摯に向き合い、情熱を もって価値の共創を図っていきたいと考えていますの で、より一層のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

ステークホルダーの

ステークホルダーの

皆さまへ

皆さまへ

2 0 1 9 年 3 月期   数 値 目 標

2 0 1 9 年 3 月期   数 値 目 標

連結売上高

2,150

億円

億円

連結営業利益

150

億円

億円

純利益

110

億円

億円

ROE

5

%以上

%以上

ワコール事業(国内)数値目標 売上高(百万円)

2019

2016(実績)

2019

2016(実績)

122,500

120,570

8,000

8,810

営業利益(百万円)

2019

2016(実績)

2019

2016(実績)

58,000

51,869

5,300

4,433

営業利益(百万円)

2019

2016(実績)

2019

2016(実績)

13,200

11,190

800

258

営業利益(百万円)

2019

2016(実績)

2019

2016(実績)

21,300

19,288

900

364

営業利益(百万円)

ワコール事業(海外)数値目標 売上高(百万円)

ピーチ・ジョン事業数値目標 売上高(百万円)

(24)
(25)

S P E C I A L F E A T U R E

Wacoal

for the

World

世界経済の重要な鍵を握る国として、プレゼンスを高めている中国。 世界経済の重要な鍵を握る国として、プレゼンスを高めている中国。 ワコールでは中国を海外における最重点市場の一つに位置づけており、 ワコールでは中国を海外における最重点市場の一つに位置づけており、

「世界のワコール」実現に向けた事業拡大の柱としています。 「世界のワコール」実現に向けた事業拡大の柱としています。  中国進出から30年。国境を越えて「相互信頼」を浸透させ、  中国進出から30年。国境を越えて「相互信頼」を浸透させ、

ワコールらしさを根づかせながら ワコールらしさを根づかせながら 現地化に力点を置いたビジネス戦略によって 現地化に力点を置いたビジネス戦略によって

段階的な成長を遂げてきた、中国ワコールの 今 をお伝えします。 段階的な成長を遂げてきた、中国ワコールの 今 をお伝えします。

信 頼 が「 世 界 の ワ コ ー ル 」へ の 道 を 開 く

信 頼 が「 世 界 の ワ コ ー ル 」へ の 道 を 開 く

(26)

中国事業の歴史

China

相 互 信 頼 が

相 互 信 頼 が

中 国 事 業 の 成 長 を 支 え る

中 国 事 業 の 成 長 を 支 え る

他の日系企業に先駆け、ワコールが中国へと進出したのは1986年。以来、当地の女性に 他の日系企業に先駆け、ワコールが中国へと進出したのは1986年。以来、当地の女性に 美しくなって貰うことを目指し、歩みを進めてきました。

美しくなって貰うことを目指し、歩みを進めてきました。

 広大な国土、膨大な人口を有し、長い歴史とともに多様な文化が根を下ろす中国での  広大な国土、膨大な人口を有し、長い歴史とともに多様な文化が根を下ろす中国での ビジネスは、いかに現地に対する理解を深めるか、急激な環境の変化に対応するかが ビジネスは、いかに現地に対する理解を深めるか、急激な環境の変化に対応するかが 鍵。その視点から見えてきた中国人女性が求める商品、サービスの提供を通じてお客さ 鍵。その視点から見えてきた中国人女性が求める商品、サービスの提供を通じてお客さ まとの信頼関係を長年にわたり築いてきたことが、今日の成長の礎であるといえます。 まとの信頼関係を長年にわたり築いてきたことが、今日の成長の礎であるといえます。  近年は、めまぐるしく変化するニーズに迅速に対応できる体制づくりを進め、商品企画  近年は、めまぐるしく変化するニーズに迅速に対応できる体制づくりを進め、商品企画 やマーケティング手法も進化しています。また、最前線であるビューティーアドバイザーの やマーケティング手法も進化しています。また、最前線であるビューティーアドバイザーの レベルも向上し、尽力してきた人材育成も実を結びつつあります。相互信頼を強みに、ポ レベルも向上し、尽力してきた人材育成も実を結びつつあります。相互信頼を強みに、ポ テンシャルを広げる中国事業は、「世界のワコール」への大きな推進力となっています。 テンシャルを広げる中国事業は、「世界のワコール」への大きな推進力となっています。

中国事業の始動

1986 本格的な中国進出。合弁会社 北京ワコール設立、出資比率 44%

1987 商業施設が殆ど未整備で、直 営店舗を除き苦戦

1980s

製販の体制整備

1991 北京ワコールにおいて、日本 向け委託加工貿易開始

1995 広東ワコール設立(日本市場 向け生産工場)

1997 中国紡織大学服装学院と共 同で体格・体型調査(1998年 にも実施)

販売エリアを広州、成都、大 連に拡大

1998 商品企画部門を上海へ一元化

1999 上海、広州、成都に華東/華 南/南西部地区での販売支 店を設置

1990s

体制強化による再始動

2000 合弁契約を解消し、100%子会 社へ

2002 ワコール中国人間科学研究所 を設立

2003 ワコール(中国)の誕生(名称 変更)/大連ワコール設立 ピンクリボン活動開始

2009 中高級品ブランド「サルート」 の販売開始、拡大路線へ

2000s

事業規模拡大と利益追求

2010 リマンマ事業の開始

(27)

SPECIAL FEA

TURE

「世

ール」

を開

現地責任者の視点

日本の約26倍の国土、10倍以上の人口。この 圧倒的なスケールを思えば、この国の多様性は 想像に難くありません。中国ワコールの展開は、 「日本での成功ノウハウを持ち込んでも通用し

ない」という考えが根幹となっています。  まず違うのは体型です。日本人女性の体型が 平胴であるのに対し、中国人女性は丸胴。日本 の商品をそのまま持ち込んでも、中国人女性の 支持を得られるはずがありません。また北と南で の体型差が著しいため、地域を考慮した商品展 開も不可欠です。そのうえで、季節性、トレンド性 を加味しながら、さまざまなニーズに応える商品 企画に注力し、中国人女性の体型に合った商品

の提供によって多くの顧客を獲得しています。  各省が一つの国家といえる程の規模と独自の 文化を持ち、感性や価値観も異なることから、求 められるサービスも自ずと違ってきます。私たち は、中国のお客さまに満足していただける接客 の重要性を認識し、中国独自のサービスを実践 することで着実な成果を上げています。  ニーズの多様化が加速する市場へ対応する ために推進しているのが、業務全般の迅速化で す。機動的な体制を構築し、市場に対しての反 応速度を上げる、お客さまの声に対して速やか に答えを出すなどのアプローチで、より効果的 かつ効率的な事業活動を展開しています。

存在感を際立たせる

商品とサービスの徹底追求

お客さまの期待と向き合うビューティーアドバイザーの教育体系

専門教育

定期教育

中級教育(3∼4年目)

初級教育(2年目)

基礎教育

新人教育(1年目)

ビューティー アドバイザーの人数

1,390

女性管理職比率

72

%

蓄積した 身体計測データ数

5,000

レディースインナー ウェア年間販売数量

200

万枚万枚

(ブラジャー120万枚)

数 字 で 見 る

数 字 で 見 る

中 国 ワ コ ー ル

中 国 ワ コ ー ル

(2016年3月末)

ワコール(中国)時装有限公司

董事 副総経理 中島 一成

各地域の特徴に合わせた教 育をエリア単位で随時行う。 地 域によって大きく異なる お客さまの体型やニーズ、好 まれる接客などにピンポイ ントで対応できるよう作成し た教育項目に則って学習を 進め、中国全体でのサービス レベルを底上げする。

̶期 待 を 超 え る̶

憧れのスタイルや未知の美 など、期待以上の提案ができ るようになることが目 標 。 アウターも含めたトータルな ファッションについての造詣 を深 め 、プラスαの 価 値 や 感動を提供できる美のプロ フェッショナルへのステップ アップを目指す。

̶期 待 に 応 え る̶

次のステップは、お客さまへ の提案力を強化。要望に応え る商 品の提 案だけでなく、 美へのよりよい提案をできる ことが目標 。商 品 知 識を深 め、接客レベル向上を図る トレーニングを行うとともに、

お客さまに納得と満足をも たらすトークスキルを磨く。

̶期 待 に 気 づ く̶

参照

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